冬のお手入れ [ちょっとひと息]
12月はクリスマスや、来年のお正月など
イベント事だけでなく、イロイロと慌しい時期ですが・・・
お庭にもチョット目を向ける時期でもあったりします。
それは緑(植栽)のお手入れ(剪定)です。
どのお家にも植栽やシンボルツリーは、欠かせない存在ですよね。
ですが、剪定に関して私、藤田は素人なので・・・
プランナーであり、現場の職人でもある櫻井に聞いてみました
Q.剪定って、どういうやり方があるんですか?
A.昔、修行先で習ったのは、剪定は
「天突く・地突く・我突く」と言って、
天(上に伸びる枝)や・地(下に伸びる枝)・
我(樹の中心に向かって伸びる枝)を切るという方法を教わりました。
また、それ以外にもからみ枝、徒長枝、胴ぶき、
ひこばえなどの、主幹の成長を阻害する要らない枝を落としたり、
樹木全体のバランスを崩す枝を切るようにします。
Q.どの樹木でも、だいたい同じ方法なんですか?
A.通常の樹木の剪定は前の方法でいいですが、
枝垂れ(シダレザクラ、シダレウメ、シダレモミジ)などは
逆になります。
枝垂れは枝が垂れ、風が吹くと揺れるところに風情があるので、
できるだけ上に伸びている枝は残すようにします。
それと視覚的に、広がりを保つように切っていきます。
Q.剪定に適した時期はいつ?
A.お盆前や、お正月前が主な剪定シーズンですが、それは
この時期に来客が増えたりするため、需要が高まるからです。
樹木の生育的な意味では、たとえば花後の剪定は、
来年の花のつきに大きく影響します。
また、新芽の先端に花が付くものも多いので、
剪定時期によっては花が付かない場合もあります。
代表的な樹木を例にあげると、
サツキ・・・4月~5月に花が咲きますが、
7月頃に来年の花芽が出来てきますので、
年末(暮れ)の時期の剪定は、注意が必要になります。
キンモクセイ・・・9月に花が咲きますが、
8月に花芽が出来ますので、夏の手入れは注意が必要です。
なるほど・・・?
たとえば西洋風のお庭が増えている中で、
シンボルツリーとして人気のシマトネリコ。
亜熱帯で育つの樹木なので、剪定は
冬よりは、暖かい季節のほうがいい・・・
が!
樹勢(樹の生育度)を衰えさせないために、
1~2月の厳冬期に剪定を行うのが一番良い、
とも言われていたり・・・
初夏や夏の終わりに、少な目の剪定をして
樹勢を調整するほうがいいとの話もあったり・・・
特に、シマトネリコは元々が10m以上の高木に
成長するので、1年に50センチ↑も伸びたりする
性質があるため、剪定の時期もマチマチな模様・・・
依頼されるお客様のニーズや
切る時期(依頼の時期)、樹木の種類によって、
樹を大きく成長させるために剪定する、
反対に、成長を抑えるために剪定する、
それに合わせて切り方を変える。・・・
はー。一口に「剪定」って言っても、
目的は色々あるんですねー
冬のお肌のお手入れも女性には結構手のかかるコトですが、
植栽の世界も、なかなか、なお話でした(笑)
2014-12-07 22:27
nice!(0)
コメント(0)
コメント 0